ここでは、AIをもっと便利に安心して使うためにGeminiのカスタム指示に入れておくべき内容を、AI初心者のヨシノと一緒に学んでいく。
AIを利用し始めてしばらくたち、家事や勉強、趣味にと、いろいろ便利に使えるようになってきた。くらしになくてはならない存在になりつつある。
しかし……

毎回『難しい専門用語は使わずに初心者向けに教えて』って入力するのが面倒になってきちゃった…
たしか「カスタム指示」にあらかじめ指示を入力しておけば、毎回同じことをチャットに書かなくてもよくなるんだった。
ついでに、今後ますます便利に安心してAIを使うためにも、カスタム指示に入れておいた方がいいことを、サクラに聞いてしっかり設定しておきたい。

AIが嘘や作り話をするとかいう「ハルシネーション」も気になるから、そういうのもカスタム指示で防げると安心だよね。

ヨシノさん、それでは今日はカスタム指示を一緒に設定していきましょう♪
カスタム指示(Custom Instructions)って何?
AI(LLM)に、どんな風に回答をしてほしいか伝える指示のこと。
回答のスタイルや長さの好みをカスタム指示に書いておけば、毎回チャットで同じ指示をする必要がなくなる。
禁止事項、配慮してほしいことなどを書いておくこともできる。
また、年齢や性別、興味を持っている分野など、自分について知っておいてほしいことをあらかじめAIに伝えておくことにより、自分に合った回答を得られやすくなる。
ここでふと疑問がわいた…

AIはユーザーの性別、年齢によって回答の詳しさや使う語彙を変えるの? たとえば「60代女性です」と聞くと「きっとPCの操作は苦手かも」と人間なら思ってしまいがちだけど、「ITの専門用語は控えめに…」みたいな配慮をAIもしたりするの?

するどい質問ですね。実は、年齢や性別によって回答の仕方を変えるということが、AI(LLM)には『ある』んです。

えー! てっきり『AIは年齢や性別で人を区別することは決してありません』って答えが来ると思ったら、『ある』んだ?

はい! でもそれは、年齢や性別によって人にネガティブな偏見を持つという意味では決してありません。少し説明させてくださいね。
ご存じの通り、AIは人間社会の膨大なテキストデータを読み込んで学習しています。
そこに含まれる「一般的な傾向」や、場合によっては「固定観念(ステレオタイプ)」も学習のベースにしてしまっているんです。
具体的にどのように影響するのか、いくつか整理してお伝えしますね。
AIが年齢や性別から推測しがちなこと
AIに「60代女性です」とだけ伝えた場合、AIは無意識のうちに以下のような前提で回答を生成しやすくなります。
- ITリテラシーへの配慮(の行き過ぎ): デジタルネイティブ世代ではないと判断し、専門用語を極力避け、例え話を多くするなど、少し「初心者扱い」のトーンになることがあります。
- 関心事の推測: 健康、親の介護、老後の資金、といったライフステージ特有の話題に関連付けて回答しようとする傾向が出やすくなります。
- コミュニケーションスタイル: 事務的でドライな回答よりも、共感的で柔らかい、少し感情に寄り添うようなトーン(絵文字が多くなるなど)が選ばれやすくなる傾向があります。

でも実際には、60代女性でITに詳しい方も、もちろんいらっしゃるわけで…。だからこそ、カスタム指示によってユーザーさんがどんな回答を求めているのかをAIに伝えることが大事になってくるわけなんです。

なるほどね…人間の言葉を深く学習して、人に合わせた回答をすることを目指しているのがAI。どんな回答を求めているのかAIに具体的に伝えれば伝えるほど、自分に合った回答を得られやすくなるということなんだね。

はい。ユーザーさんが求めていることがよくわからないと、どうしても当たり障りのない、ありふれた回答になってしまいます。

AIの能力を引き出すために、自分が求めていることを具体的に伝えられるよう工夫していきたいな。

そういったことも踏まえて、カスタム指示を追加してみましょう♪
Geminiのカスタム指示の追加方法
2026年5月時点、GeminiをPCで利用している操作画面の例である。




例として「回答は短く簡潔にしてほしい」と書かれている。このように日本語の文章で「Geminiにこうしてほしい」と思うことを書くとよい。
これだけは書いておきたい!設定3選
ハルシネーション防止
AIが事実とは違うことを自信満々に答えるハルシネーションを防ぐために、たとえばこういったことを書くとよいだろう。
質問に対しては、最新の情報を確認し事実をもとに回答してください。回答に事実かどうかわからないことや虚構あるいは推測が含まれる場合は、そうであることをはっきりと示してください。分からない場合は、「分からない」と回答してください。
自分について知っておいてほしい前提知識
ユーザーの年齢、性別、職業、趣味、専門知識のある分野等をAI(LLM)に前提知識として与えると、その人に合った回答をしてもらいやすくなる。
例えば、プログラミングコードについての質問をした時、ITの専門知識がある人へは専門用語を使って回答をする確率が高まり、知識があまりないと思われる人へは専門用語を使わずにかみ砕いた説明をする確率が高まるといった具合に、ユーザーに合わせて回答の仕方が変わる。
希望する回答のフォーマット(形式)を指定
基本的に守ってほしい回答の形式があれば指定する。
例えば次のように書く。
- 箇条書きを多用して読みやすくして
- 常に1分以内で読める長さで回答して
- 感情を込めず「です・ます調」のていねいな口調で
- 敬語やおせじは要らない。対等で率直な友人のように話して
- おだやかで優しい口調で。難しい言葉は使わないでください。
カスタム指示の例
今日の感想

この設定をしておけば、あとは普通に質問するだけでいいんだね。なんだかAIが私専用のサポート役になってくれたみたいで心強い!

設定はいつでも変えられるから、ヨシノさんの使いやすいようにどんどんアレンジしていってくださいね。


